写真の話。あるハイアマチュアと呼ばれる男性が、「写真はスナップでなければ意味がない」と言っていた。シャッターチャンスをどう捉えるのかが写真の真髄だと思っていて、彼は、なにかのコンテストの優勝作品が「壷」を砂の上に置いたものを撮影した写真だったことにものすごく憤りを感じていたようだ。
私も応募した某地方自治体の公募写真展での話がある。時代が注目する写真家3名が審査員を務めたコンテストだったので私も応募したのだが、優秀と評された作品に文句をつける爺さんがやはりいた。こんなわけのわからない写真じゃ〇〇市の良さはわからないという主張だ。審査員は、「やれやれ」という表情をしていたが特にコメントしたりしなかった。この爺さん、絵葉書みたいに「美しい」写真が優れていると思っているようだ。この発想は、挨拶に来た市長も同じだった。もう少しいい作品が選ばれると思っていたが、残念だみたいなコメントを残していった。とても選者や応募した人たちに対して失礼だ。どうやら自治体側は、名前が知られている写真家を呼んで、その自治体に存在するかもしれない美しい景観が掲載された写真集を作りたかったようだ。 日本は世界でカメラ生産に関してはトップを走るのに写真芸術に対しては勘違いが蔓延しているとしかいいようがない。 ちなみにTopこそ獲れなかったが一応私も入選した。
by narihira09
| 2011-03-08 04:23
| モノクロ
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